[News] 従業員PC

会社でPCを用意するのではなく、お金を出すから自分で好きなものを購入しなさい。(ある程度のスペック・仕様・要件は決められているらしい。) PCの面倒も自分で見なさい。ヘルプデスクが必要な場合は有料で答えます。というもの。なるほど、そういう考え方もあるのかと。自分の会社でできるかなあ。自社は普通の製造会社で、PCに熟知している人々ばかりではないからなあ。
一般には「社員PC」の話題が注目されているようだけど、個人的には他にも気になる箇所が。

  • IT世界の大きな流れは「ITコンシューマライゼーション(消費者先導型IT)」。消費者向けのIT機器に最先端の技術が投入され、それらが順次企業向けに展開される。
  • 「これまで情報システム部門やIT企業は、従業員が企業のパソコンで勝手なことをしないように監視し、コントロールしようとしてきた。」
  • 「ITコンシューマライゼーションに対して心を開き、それが不可避であることを理解し、それを考慮にいれてポリシーを作り上げるということ。従業員はポリシーを理解し、それに従った行動を自主的にとる。従業員をコントロールするのではありません。」
  • 「従業員が、新しい技術を見つけてきて、イノベーションに取り組んだり、実験をすることは素晴らしいことで、奨励すべきことです。情報システム部門が行える最善のことは、人々の意見を聞き、人々が本当は何をしようとしているのかを理解することです。ところが、今、情報システム担当者やIT関係者が行なっていることは逆です。誰かが何かをやっている。それを見つけた場合の最初の反応は、止めさせるということです。これが最初の反応であってはなりません。最初にすべきは、従業員がそうした行為をした理由を見出すよう、努力することです。理由が分かったら、人々が何かをしなくていいように、企業がその能力をどのようにして提供できるか、考えることです。」

自社もコントロールを強化する傾向にある。統合管理、セキュリティ強化、TCO削減、内部統制などの名の元に。自分も以前はいろいろ自分で見つけて取り込んでいる側だったけど、いざ情報システム関連部門に身をおくようになると、やはり「コントロールしようとする側」の考え方で行動するようになっている。だから上の言葉は身につまる。情報システム部門の対応速度は、それほど速くはとれていないのが実情かも。うーん、いろいろ今までの考え方や行動を省みてみる必要があるかも。
大事なのは、本当の理由を探し出し、ポリシーを作り、それを教育していくこと。技術革新の動きやスピードを止めないこと。